ニコ☆　〜ペルソナ･アリカ〜

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からんからん、とベルが鳴る。
とても耳慣れた、来客を継げる甲高い鐘の音。
ボクたちは一様に振り返って、その客に何気ない視線を送った。


背の高いシルエットを、ボクは見上げる。
外からの光を背にしょって、不思議そうな声を上げる彼。


初めて話をしたとき…凄く不思議な感じがした。
君がボクの名前を、ちゃんと知っているとは思わなかったから…。
あれは、すごく凄く侮られていたんだなってわかっているけど。

はじめて笑いかけられたとき…、
なんて優しそーに笑うんだろって、思った。
なんだか嬉しくて、なぜか照れちゃったのを覚えてる。
それは、あとで裏切られてしまったけど…
…やっぱり、嘘じゃなかった。

嘘をついていた君の顔は、
…ほんとうなんじゃないかなって、思ったんだ。
だから…笑って、カードを渡したボクは…
間違ってなかったと思う。


みんな、たくさんの本当を持っていて、
たくさんの、本当の仮面を持っていて…

ボクは、たまたま、君のそれが見れたから…
だから…

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IRANAIさんのサイトから
「海表に関係ある気がする36のお題」のうち「ニコ」をお借りしました。
ただの変ポエムでぎゃふん！　一人称難しいです…
すみません…